こどもと一緒に石鹸をつくる実験

実験・研究

休日などのおうち時間で、お子さんと一緒に石鹸をつくってみませんか?
石鹸は、身近な材料で簡単に作ることができます。
しかも、自分で作った石鹸は、手洗いや入浴に使えるだけでなく、インテリアやプレゼントにもなりますよ。
石鹸づくりは、化学の原理や生活の知恵を学ぶことができる楽しい実験です。
親子で一緒に挑戦してみましょう。

石鹸の作り方

石鹸の作り方は、大きく分けて2種類あります。
一つは、すでにできあがった石鹸を再利用して、新しい石鹸にする方法です。
もう一つは、油と苛性ソーダを混ぜて、石鹸を作る方法です。
しかし、小学生が苛性ソーダを使って石鹸を作るのは非常に危険です。
苛性ソーダはやけどや中毒の原因になりますし、誤って飲んだり吸い込んだりすると命にかかわることもあります 。
苛性ソーダを使って石鹸を作る場合は、大人がしっかりと見守りながら、ゴム手袋やめがねなどの保護具を着用することが必要です。
そのため、既にできあがった石鹸を再利用する方法を紹介します。

この方法は、固形の石鹸を削って、水や牛乳などで溶かして、粘土のようにこねて、形を整えるだけです。
簡単で安全なので、小さなお子さんでも作ることができます。
アロマオイルやハーブなどを混ぜて、オリジナルの石鹸に生まれ変わらせることもできますよ。

用意するもの

  • 固形石鹸(無添加のものがおすすめ)
  • ビニール袋(ジップロックなど厚めのもの)
  • すりおろし器やピーラー
  • ハーブティーやお湯、もしくは牛乳…石鹸の30%くらい
  • お好みでアロマオイル(精油)を数滴…全体の1%くらい

作り方

①固形の石鹸を刻んだりすりおろして、こまかくします。
 こまかい粉末の粉石鹸や、石鹸素地と呼ばれる石鹸の素を使っても大丈夫です。

②こまかくした石鹸をビニール袋に入れてもみます。
 そのままだと石鹸がまとまらないので、水分を少しずつ含ませながらもんでいきましょう。
 お湯の温度は熱めの方が溶けやすいのですが、ぬるめでも大丈夫です。
 様子を見ながら少しずつ混ぜ合わせていくのがコツです。
 耳たぶくらいの固さを目指してモミモミします。

③ちょっとまとまり始めたころに、アロマオイルやハチミツなどを加えて、
 こねるようによくまぜます。
 石鹸のツブツブがなくなるくらいにモミモミします。

④よくまざったら粘土のように手で形をつくったり、型抜きなどで好きな形を抜き取ります。

⑤2~3日風通しのよい場所において、よく乾燥させたら完成です。

※はちみつや牛乳などをまぜると養分が豊富なためカビが生えやすくなります。

実験で学べる事

すでにできあがった石鹸を再利用して石鹸を作る事で、こんな事に気づけると嬉しいなと思います。

① 石鹸の成分や性質について。
 石鹸は油とアルカリの化合物であり、水に溶けやすく、汚れを落とす力があること。

② 石鹸の種類や特徴について。
 石鹸には固形石鹸や液体石鹸、グリセリン石鹸など様々な種類があり、
 それぞれに泡立ちや洗浄力、保湿力などの違いがあること。

③ 石鹸のリメイクの方法や工夫について。
 石鹸を削ったり溶かしたりして、水分や色素や香料などを加えて、
 新しい石鹸に作り変える方法や、型抜きや粘土遊びのように形を作る方法など。

④ 石鹸のリメイクの効果やメリットについて。
 石鹸をリメイクすることで、使いやすくしたり、好みの色や香りにしたり、
 インテリアやプレゼントにしたりすることができること。
 また、石鹸をリメイクすることで、石鹸の無駄を減らしたり、環境に優しいこと

石鹸をリメイクすることは、子どもにとって化学や生活の知識を身につけるだけでなく、創造力や発想力を育む楽しい活動と言えるのではないでしょうか。

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