重曹でみかんの皮をむいて、おいしいゼリーを作ろう

実験・研究

重曹を使えば、簡単に薄皮が剥けて、みかんの実だけが残ります。
重曹は、みかんの皮に含まれるペクチンという物質を溶かす力があるからです。
ペクチンは、果物の皮や果肉にあって、ゼリーのように固める働きがあります。
重曹でペクチンを溶かしたみかんは、ゼリー液に入れると、自然に固まってゼリーになります。
こどもと一緒に作るとこの変化にびっくりする事まちがいなしではないでしょうか?
色も香りも自然なみかんゼリーを作ってみましょう。

用意するもの

みかん…3個
重曹(食用)…小さじ1
水…700ml
ゼラチン…5グラム
砂糖…大さじ1杯
レモン汁…大さじ1/2杯
石鹸型や紙コップなどの型

作り方

薄皮を溶かす

① 鍋に水500mlと重曹小さじ1を入れて沸騰させます。

② 沸騰した重曹水に外皮を向いたみかんを入れて、弱火で2分煮ます。
  ※湯ですぎるとみかんがバラバラになってしまいます

③ おたまでミカンをとりだして、水で優しく洗います。
  重曹が残っているとミカンのふさとふさの間の皮までとけてバラバラに。
  また、重曹は苦みがあるのでよく流さないと苦いゼリーになります

ゼリー液を作る

④ 水200mlを準備します ※A

⑤ ※Aから大匙1を使ってゼラチンをレンチンしてふやかします

⑥  小鍋に※Aから水50mlと砂糖を入れて火にかけます。

⑦ 砂糖が溶けたら、⑤のふやかしたゼラチンを加えて溶かします。

⑧ 火を止めて、レモン汁と※Aの水の残りを加えます。

⑨ ゼリー液を型に流し入れて冷蔵庫で2~3時間冷やして固めます。

⑩ 型から外して、切り分けて完成です。

※重曹は食品添加物ですが、食べ過ぎると胃や腸に負担がかかります。

※ゼリー液は、市販のみかんジュースやオレンジジュースを使っても大丈夫です。
 その場合は、砂糖とレモン汁は省いてください。

なぜ重曹でみかんの皮がむけるのか

みかんの皮には、ペクチンという物質が含まれています。
ペクチンは、果物の皮や果肉にあって、ゼリーのように固める働きがあります。

重曹は、アルカリ性の物質で、ペクチンと反応して、ペクチンの分子を切り離します。
すると、ペクチンの粘り気がなくなって、薄皮が剥がれやすくなります。

重曹でペクチンを溶かしたみかんは、ゼリー液に入れると、自然に固まってゼリーになります。
これは、重曹で切り離されたペクチンの分子が、ゼリー液の中で再びつながって、ネットワークを作るからです。

鍋のお湯がオレンジ色になるのは、果汁がとけだしたのではなく
薄皮が溶け出したために色づいています。

重曹でみかんの皮をむく実験は、化学の原理や生活の知恵を学ぶことができる楽しい実験です。
親子で一緒に挑戦して、缶詰のミカンもこれと同じやりかたで薄皮を外しているんだという事を
伝えてあげたいなと思います。

おいしく食べるには

実は、まるごとみかんを実現するため、ミカンの中心部の薄皮が残っています。
うちの娘はすごく不満だったみたいで、結局バラバラにww
おいしく食べるのであれば、房をバラバラにしてからゆでる方がおいしいですし、薄皮が本当に全部なくなるので、こどもにも受けがよいかと。

今回はインスタ映えっていうのを意識したやり方でのご報告でした。

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